ドイツサッカー連盟(DFB)は、フランクフルト・アム・マインに新しいサッカーアカデミーを建設しています。 ebm‑papst製遠心ファンを搭載したNOVA Apparate GmbH製作のAHU(Air Handling Unit)が採用され、この逸材教育機関ための万全な空気環境を供給しています。
2時間の集中トレーニングの後、DFBの若いサッカープレーヤが赤い顔をして更衣室に向かうとき、その後のビデオルームで行われる戦術セッションについて考える事のできる選手はほとんどいません。次の対戦相手を分析する前に、まず彼らは環境に順応しそして深く呼吸する必要があります。
もちろん、この「クールダウン」を速やかに行うには、優れたチーム環境が必要ですが、適切な室内環境の確保も重要です。 戦術を議論するには、冷静な頭脳と十分な酸素が大切です。 DFBが新しいサッカーアカデミーにNOVA Apparate GmbH製の空調換気システムが採用された事は大変評価されています。この空調換気システムは、建物全体に十分な新鮮空気を供給し、同時に温度と湿度を調整します。 アカデミーは、セミナールーム、フィットネスルーム、オフィス、更衣室から記者会見ホール、33室のアスリートハウスまで、合計22台のAHUが設置されています。
水による自然冷却
Ka2Oテクノロジー(間接蒸発冷却に基づく冷却方法)が、そのAHUを特別なものにしている理由です。 室内から排気される空気はAHUにおいて小さなスプレーノズルで加湿され、 この水は蒸発し排気空気から熱を奪い空気は冷却されます。また引き込まれた暖かい外気はKa2O の向流熱交換器で冷却された排気空気と混合すること無く熱交換され冷却されます。 その後、この外気はフィルターを通過し室内に供給されます。
従来の冷凍装置に対して、このAHU方式は化学物質の冷媒や機械式冷却を完全に不要にします。そして蒸発式冷却は特に環境に優しい装置と言う事ができます。 結局のところ、このシステムでは水とポンプとファンのための少量の電力以外、何も必要ありません。 その結果、DFBアカデミーのAHUは非常にエネルギー効率が高く、ほぼ完全にCO2ニュートラルを達成しています。 DFBはこの方式に大変高い評価をしていますし、二酸化炭素排出量を削減するために増々多くの企業がKa2O テクノロジーを採用している事を示しています。
これまでの蒸発冷却方式の唯一の欠点は、冷却範囲が制限されていることでした–最大で12K(ケルビン)。 ただし、この問題はNOVAの革新的なKa2O テクノロジーによって解決されています。 その解決策は単一の大型熱交換器を使用する代わりに、多くの小型熱交換器をモジュール形式で組み合わせたことです。部屋からの排気が引き込まれるモジュールの表面には、直接水が噴霧されます。 これにより、多数の小さな表面に連続した水膜が生成され、全体的な外気の冷却効果としては最大20Kが得られます。 これはドイツの技術サービス認証機関であるTÜV Süd(テュフズード)により確認されています。
しかし、冷却された空気はどのようにして部屋に運ばれるのでしょうか? ここで、ebm‑papstのRadiPac遠心ファンが必要となります。 RadiPac遠心ファンは高い背圧に耐えることができる非常に頑丈で、低振動の高性能インペラ(羽根)を備えています。 RadiPacsには、GreenTechECモーターが組み込まれています。 このRadiPacsファンは、低消費電力要求に対して特に高い効率性能を持っていると言えます。 従ってRadiPacファンはNOVA製AHUでの使用には最適のファンです。 第一に、熱交換によって発生する背圧に対応できる事。 第二に、Ka2O テクノロジーのベースにある、環境に優しい冷却コンセプトに適したファンである事です。
空気中汚染物質粒子(エアロゾル)削減効果
エネルギー効率と低CO2排出量に加えて、COVID-19も昨年から大変な問題となっています。 結局のところ、不十分または不適切な換気は感染のリスクを高めます。 しかし、NOVA製AHUは、外部からの新鮮な空気しか使用しないため、この点でも優れています。 これは、室内の空気が継続的に希釈され、エアロゾルが大幅に減少することを意味します。 これはDFBにとって不可欠な要素でありますが、パンデミックが発生する前からすでにNOVAの最先端技術でもありました。
2021年末に完成すると、サッカーアカデミーは428人の従業員に理想的で安全な職場環境を提供する事になります。 そして、若いドイツのサッカー選手は、暑くてハードなトレーニングの後に氷のバケツに手を伸ばすことなく、より早くクールダウンできるようになります。